看護師としてはたらく中、ちょっと気になる記事を見つけました。

それは名門と言われる都内の大学病院が経営の危機にあるというものです。

帝国データバンクによる昨年2017年の病院・診療所の倒産件数は25件です。

これだけ見るとそんなに多くないようにも感じます。

00年以降の累計は586件、年平均で約32件。

それ以外にも、医療機関の休廃業や解散、身売りは地味に増加しています。

医療機関の中でも病院は手遅れになるまで破綻の徴候が見えにくい組織構造になっています。

外来や入院で日銭が稼げたり、古き良き時代のたくわえがあったりするとこれを切り崩して赤字を補うことができています。しかし、それにも限りがあり、結果として突然倒産する病院が出現します。

倒産予備軍と言われている病院の中で経営破たんの可能性が高いのが東京都内総合病院、特に私立大学病院と考えられています。

すでに100年以上の歴史があり、三井グループをバックに持ちながらも、三井記念病院が債務超過に転落しました。

聖路加病院は、本業は赤字ですが、不動産収支で何とか利益を得ている状況です。

人口の高齢化とともに医療ニーズは高まっているものの、このような現象が生じている背景には診療報酬が全国一律であるということがあります。

地方と比較して土地代や人件費の高い都市部では、高コスト体質になりやすくなっています。

また、診療報酬そのものも国家財政の悪化により抑制される傾向です。また、消費税が増税されても、その負担を患者に請求できない構造があります。

私立病院では国立・公立病院のように税金の注入といった公的支援を期待することはできません。

総合病院では、診療科の多さが仇になることもあります。大学病院は医学の教育機関という性格上、利益率が低くてもある程度の診療科目を網羅しなければなりません。

お荷物の診療科を抱え、強みとなる専門化を作りにくくなっているうちに、専門病院に患者を奪われるという現象が起きています。

診療報酬では利益を上げられない分、高い学費で埋め合わせを行っています。

東京女子医科大学病院日本医科大学病院は、財務表を見る限り、かなり危機的な状況であるようです。

看護師としてはたらく病院を選ぶ上でもその病院の未来は気になるところですね。

まぁ、看護師は医者ほど医局がどうこう等のしがらみがないので、とりあえずそこそこのお給料をいただいておいて、必要に応じて転職すればいいだけの問題なんですけどね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です